【3Dプリンタ】HIC TOP PRUSA を1年使ってみて

<<この1年5万円でおつりがくるREPRAP系3DプリンタHIC TOP
PRUSA 11を使ってきましたが、品質にトラブルがあるものの
治具造形とFDM技術の評価機として十分役割を果たしていると思います。>>
●現象
1年間FDM方式の3Dプリンタを使ってきて、環境による微妙な温度変化、材料の熱特性による造形品質の変化、精度で変わる造形品質の変化、積層駆動条件による造形品質の変化と
すべてがぐちゃぐちゃと関連しあって、漠然と造形されてきているという感じがしてます。

●この一年の評価結果として
「FDM方式のデスクトッププリンタは、技術が未開拓」
と言い切ってしまいます。
(デスクトッププリンタで数十万円の機種もありますが、FDMである限り同種の品質課題を抱えていてそれをブレークスルーできている機種は無いだろうと踏んでます)
=>3Dプリンタメーカーの研究開発がまだまだ深掘りできてないので、ろくな製品ができてないのが現状ですが、市場が縮小しているなかで、それは無理でしょうから、我々MAKERS等REPRAPに関わる人たちでやっていかないと3Dプリンタ技術は進まないのではないかと考えてます。
●市場面で
FDM方式のデスクトップ3Dプリンタに関しては、まだまだ技術が飽和していない、下手すると入り口に立っている観があります。
不思議なのは、特許が切れているのに技術が飽和していない点です。この原因は、ビジネス面で、この技術がお金儲けにならなかった経緯があると思います。2014年の3Dプリンタバブルがはじけて2015年には、Stratasysが1000億円近い大赤字をかかえてしまったり、安定した民生市場成長が無かった点が大きな原因だと思います。http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1607/29/news045.html

例えば、現在デスクトップ機のハイエンドであるMAKER BOTのReplicatorが30数万円しますが、原材料コストからすれば10万円以下で売ってもいいくらいなものなのですが、対象市場規模が小さいために開発投資の回収などを見積もるとこの価格帯にならざるを得ないということだと思います。

●一方、生産機械としてなら、FDMハイエンドマシンは、7800万円しますがStratasys FORTUS 900 MC だと思います。特許の元祖STRATASYS社のフラグシップだからFDMの最高性能をだします。
http://www.stratasys.co.jp/3d-printers/production-series/fortus-900mc
Fortus 900mc大型3Dプロダクションシステム

900MCの造形サンプルでφ5ミリ、m0.2くらいのマイクロ歯車を見たときは驚きました。成形品と見間違う精度でマイクロ歯車ができてました。保証精度が±0.09ミリが効いてるのか判りませんがマシンとして高精度、高信頼性なのは間違いないです。

●現状では、30数万円のReplicatorがFortus900mc並の品質がだせるかというと、出ないと思います。そこまで、性能をだすためには量産効果では、コストダウンできない壁があるからでしょう。
しかし、エレクトロニクス製品の歴史は、上位機種の付加価値をそのままに価格を1~2桁違いに落として市場を成長させてきた
歴史があります。何故、3Dプリンタ市場では、この歴史が起きないのでしょうか?

●信州MAKERSで3Dプリンタの技術検討でやりたいこと
デスクトップ3Dプリンタがぼろい原因としてビジネス面で恵まれない点をブレークスルーすることができないのか技術検討したいと思います。
ハイエンド機 デスクトップ機Repllicator,工業用のFORTUS 900mcがやっていることを調べて、Stratasysのノウハウを知り、それを低価格プリンタに取り込めないか技術検討していくことです。


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