【コト作り】HONDAのASIMO開発撤退に思う<信州MAKERSならこうする>

サッカーブラジルーセルビア戦が終わってNHKニュースをみてたらHONDAのASIMO撤退していたニュースがありました。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180628/k10011498261000.html
これを題材に、信州MAKERSのめざすコト作りにねざしたモノづくりを解説したいと思います。
※HONDAから信州MAKERSへは、頻繁にアクセスがあって
感謝しておりますが、HONDAの技術者がみていたら、考えてほしいと思って記事をかきました。
●日本の製造業の弱体化が2005年から続いていると感じてます。21世紀に入って世界が大変動しているのに日本の産業は、現状に甘んじて現状の延長線上に21世紀のビジョンを描いていたと思います。私は、バブル世代の問題が大きいと分析してますが、バブル世代の問題は日本の産業構造において、大企業が大きな役割を占めている構造上の問題があることがベースにあると思います。欧米では、イノベーションをおこしているのは、大学の研究者、ベンチャー企業などで大企業は、欧米でもイノベーションをおこしていないということです。
日本は、研究者は、政府機関か大企業に偏在していて、大学の研究者よりも企業の技術者のほうが競争力があるという現実があります。

●根本にあるのは
「コト作りの発想が欧米に負けている」から

●個々の技術を欧米と比較すると日本はさほど負けていないと思います。個々の技術をどういう方向に伸ばしてどういうモノを作ってお客様のできるコトを作っていくかというコトづくりの発想が日本は負けていると思います。

■これは、民族の価値観から出発している問題なのでなかなか治りませんが、放置しておくと日本人は、世界の産業から取り残されてしまいます。国力が低下するということは、子々孫々に大きな禍根を残します。1945年から2005年まで60年間成長してきた日本産業も下り坂に入った状態ですのでいったん下り傾向にはいるとなかなか吹き返すのが大変になると想像してます。
●自動車産業も負ける
自動車産業も電気と自動運転で欧米と中国に負けるのは、確実だと思います。後追いを平気でやっている自動車メーカーの対応をみていると情けなくて後追いをした瞬間に負けていることに気づいてない、オペレーションで挽回できる問題ではないのに後追いしてオペレーションで勝負する日本の大企業の習性が日本を滅ぼすと感じてます。

●HONDAの低迷
私はコンパクトカーを買おうと思って、2015年に車種選びを3か月間おこないましたが、HONDAのFITハイブリッドの乗り心地の悪さに驚いてしまいました。細かな切り替え制御をすると動力変動が振動となって疲労感をうみます。無理してソフト制御をいれた設計方針の敗北だと感じました。HONDAハイブリッドの制御ソフトのバグで大リコールを繰り返した以降改良されたと思っていたのですが、FITハイブリッドのトータルしたコンセプトがダメだったみたいで、ヒットから遠ざかってます。
結局、マツダデミオのディーゼルターボを購入しました。
図太い加速トルクは、コンパクトカーではありえない乗り心地を
を与えてくれますので、一度乗ったら他のコンパクトカーには乗れません。マツダの企業体質は中小企業にけが生えた程度で心配だったのですが、やはり細かい点で実験評価が行き届いてなくてディーゼルはススがたまって、大リコールを繰り返しましたが、2018年になってずいぶん改善されてきました。HONDAに比べるとコンセプトが良かったので何とか回復できていると思います。結論として、図太いトルクのためならあばたもえくぼと思わせる開発コンセプトの勝利です。

1970年代エンジン開発はHONDAが一番だった時代ありましたが、現在は、マツダが内燃機関の開発では世界のTOPを走ってます。HONDAは、あと10年は立ち上がれないと思います。
へたすると、シェア低迷して三流自動車メーカーになるかもしれません。

●ASIMOのHPをみる
2016年から更新されてませんので、社内的には2016年で終わっていたのかもしれません。開発責任者が交通犯罪を犯して退社したとかトラブルが多かったのも影響していると思いますが、HONDAの経営自体が課題をかかえているので、社内的には、ASIMOもFIT同様に失敗作であったと認識されていると思います。更に、米国の人型ロボット技術に完負けしたという認識があったからではないかと思います。ボストンダイナミクス社の
アトラスは、すごいですが、それと同じことをめざしていたから負けたと思ったのではないでしょうか。

 2016年でやっていたことは
①UNICAB:セグウェイの真似です。これ見た瞬間にダメだし
http://www.honda.co.jp/UNI-CUB/
②歩行アシスト:シーズ志向で作っているのがみえみえでとても普及するとは思えないもので、ダメだし
http://www.honda.co.jp/walking-assist/about/
 ③体重アシスト:これも歩行アシスト同様
http://www.honda.co.jp/robotics/weight/
④高所調査用ロボット:ASIMOとどこが関係しているのか?
http://www.honda.co.jp/robotics/high-access_survey_robot/

●HONDAは、以後を
「ホンダとしては、より実用的なロボット技術の開発に力を入れる方針で、今後は、アシモの開発で培った高度なバランス性能や、運動を制御する技術を応用し、転倒を防止する機能をもつバイクや、介護を支援する装着型のロボットの開発を進めていくとしています。」としてますが、多分全滅すると思います。
HONDAとしての失敗の反省がない点でダメです。
・オペレーション的な言い訳として、投資額ですが
投資額より、コンセプトのポテンシャルとめざす付加価値を
どこまで上げられるかで投資額が決まりますので大きなビジネスをめざすコンセプトを持ってないとダメです。
バイク、介護関連は、伸びる市場ではないので、そこに注目しても10年後はまた解散の憂き目にあうはずです。その点で
ASIMOに関係した人たちは反省してないと思います。
多分、若い技術者はHONDAを辞めてしまっているかもしれません、コト作りのできない会社で仕事をしても損だと悟るでしょう。私から言わせれば、コト作りのできない技術者はどこに行っても失敗するといいたいですが、いずれにせよ、関係した技術者には、徹底した反省とコト作りへのめざめをお勧めします。
2016年時点で、ASIMOの将来ビジョンが無かったということが見えます。ここで、関係者がコト作り思想で発想をかえて生き残ることをめざせなかったことが、HONDA全体の敗北だと思います。誰か成功しないと殻が破れないのですが、多くの大企業で、小さな失敗を気にして、小さな成功を見落としてしまってその先の大きなチャンスを失うということが2005年から無数に起きていると思います。HONDAばかりでなく、このような不始末を起こすことが日本産業の弱体化を進めてきているので、企業において新規プロジェクトにかかわる人達はモラルを高く持って
いただかないと日本全体の低迷を加速してしまうと危機感をもってます。

●信州MAKERSなら、人型ロボット開発をどうするか
批判してばかりいたらSNSのたたきみたいになりますので、信州MAKERSでは、コト作り普及のために人型ロボットのコト作りを考えてます。
①人型ロボットって何故必要なのか?
これは、ロボットハンドの調査で考察したのですが、
下記のページの分析で
A:人手不足を補う
B:人間にはできない作業ができる
C:パーソナルコミュニケーション用途として使われる
で機械が人を真似することの用途を分類しました。
コト作りとしては、Bが将来的にもなくならないと思います。
A,Cは、人型ロボット技術でなくてもいろいろな手段で実現されていきますので、人間ではできない作業をコンセプトにコト作りをすることが正解ではないかと思います。

【コト作り】ロボットハンド用6軸力覚センサ<コト作り調査>

②コト作りの方向性
人ができないコトをするということで何を作ればいいのかですが、方向性は、時代の進歩をみながら決めていくといいです。
インターネットの普及がキーワードです。
WEB中心に時代が動いてますので、WEB中心にコト作りも考えていく必要があります。
「人のできない作業を行う」+「WEBにかかわる」
●スポーツするロボット(スポーツの意義を見直す)
e-Sportsなんかブームになってますが、画面でみるのと
実際の現場で動きを見るのとは雲泥の差ですので、
e-Sportsの実現するロボットなんて面白いと思います。
サッカーでも超人的な動きのスーパースターは年収数十億円もらってますので、ロボットが代用できるとなればe-Sportsでの価値も相当の金額になるかもしれません。
サッカーはむずかしいかもしれないので、ロボット化しやすいスポーツからロボット化して、e-Sportsとリンクさせていくという発想はどうかと思いつきました。

●職人わざを忠実に再現できるロボット
人間国宝、現代の名工などの代わりができるロボットは貴重です。人間の微妙な作業を分析して、それを忠実に再現できるアクチュエータの開発は、価値があると思います。
海外では、神業職人が少ないですが日本には多く存在してますので彼らが生きている間に跡継ぎができるロボットができれば
人型ロボットのイノベーションがおきると思います。
人型でなくてもできそうですが、手先、触覚、目視などは
人型の要素ですので人型の延長線だと思います。
WEB受注して、職人わざロボットが手作りするという
ビジネスが普及すれば面白いと思います。
いずれにせよ、MAKERムーブメントの一環として
方向性はあっていると思います。

●低コスト化
人ができないことをやってほしい現場はたくさんあるけど
コスト的に合わないので、原発とか災難救助でしかロボットが使われないのが現在ですが、コストを劇的に安くすることで
ちょっとした人のできない作業を肩代わりできるロボットが存在できるのではないかと発想します。
コストを安くするのは、簡単で、開発投資をかぎりなくゼロにすることと、部品費をさげることです。要するに、人数をかけて開発すると結局金がかかるので、一人二人の多能技術者で開発できれば、低コストなロボットができるはずです。

 

 


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