【6分力計2018】TS7:干渉補正結果備忘録<精度は過去最高>

サッカー ベルギー対日本を待っている時間があるので、
TS7の干渉補正結果を備忘録しておきます。
まだ、Mzを干渉補正やってませんので実際は5分力補正となってます。
※1 校正台の負荷方法のちょっとした誤差(荷重位置の0.1mm単位のずれ)などが精度に大きく効いてきますので、負荷精度のばらつきも含んだ結果となりますので、実力はもっと上だと感じてます。
※2 最高精度になった理由は、CarbonFilフィラメントを採用したからです。今まで使っていたProtopastaカーボンフィラメントよりひずみ特性が良いことは分かっていたのですが、3Dプリント時の目詰まりがひどくて、使えませんでした。しかし、2台目の3DPのHICTOP3dp-21でプリントしたら目詰まりなく高品質プリントができるようになったことで、TS7の精度が実現できました。
※3 CarbonFilフィラメントの欠点は、目詰まり以外にコスト高があります。500g1万円もするので1g20円となるとサポート、ラフトなどを設けていたらお金をゴミ箱に捨てているようなもので、サポートレスで造形しないといけません。
MFT2018以降は、格安カーボンフィラメントを漁ってテストして使えるかを試験していきます。

※2020年12月追記
本記事投稿から2年半経過して、自作多分力干渉補正が大きく進化しております。ここ3年間多分力センサのクロストーク対策で干渉補正が必須なので、毎回1-2週間かけてひずみゲージを貼って1-2週間かけて干渉補正をするという1か月がかりの作業を繰り返していろいろな多分力センサの試作をしてきました。試作の試行錯誤を早く回すために干渉補正作業の合理化を徹底的に追及して、3か月かけてSCPシステム(SmartCalibrationSystem)を開発しました。これだと、従来錘をいろいろな方向に負荷して校正作業を行っていたの指で糸つまんで引っ張るだけで
いろいろな方向の分力を発生させて、校正負荷ができてしまうシステムです。従来1サイクル数時間かかえていた校正作業が10分くらいで完了してしまうシステムです。これが出来たので2021年以降の多分力センサの開発が大幅に進むと思います。いろいろなモノにゲージをはって、多分力センサ化してしまいたいのが目的です。ロードバイクのクランク、ハンドル、ステム、フレームなどにゲージたくさん貼って、SCPで校正することでロードバイクで人間が発生する多分力が計測できるようにすることもできるようになると思います。SCPカテゴリーはここ

【SCP】SCP校正基礎実験成功<指先押引きだけで校正干渉補正数分で完了>

 

●結果 得られた干渉補正係数


●干渉補正EXCELシートコピー
干渉補正の測定方法とセルの計算式は、MFT2018の展示時に資料として出展します。

●FxFyFzの誤差精度
Fx2gを超えてますが、FyFzが2g未満ですので、多分Fxの校正負荷がきちんとかかってないので精度をあげれば、2g未満になると思われます。これ以上の精度をあげるには、校正台と荷重方法の精度を上げるために校正方法の精密開発が必要となると思います。力をかける方向と寸法精度を±0.1mm単位で校正台を設定できる冶具類を工夫しないと精度向上しないかなと感じてます。

●モーメントの誤差
モーメントはばらつきやすいのですが、5%以内がほとんどで
今までにない高精度でした。

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