4月17,18日 焼山テン泊テレツアー 2日目

昨晩は、夕方の凪の間に酒を飲んで、寝込んでしまったので、夜の強風はあまり気が付かずにぐっすり寝られた。10時間は寝られた。
 朝快晴、風もない。日本海側なので日の出は遅い
誰もいない焼山北面台地独り占めと思っていい気になっていたら、7時くらいにテント前を一人通過するところを、私もほぼ同時スタートで今日の一番乗り競争になるかと思ったが、ここまで、7時に来るということは、4時前に林道に取り付いたはずなので、そろそろお疲れではないかと思った。こちらは、元気そのもの、1210mのテン場から白樺の生えている緩斜面地帯へ早いピッチでどんどん登る。昨日のへろへろ登りはうそのようである。ザックは、60L
を半分くらいにつぶして、丁度日帰りサイズになっていて軽いしかさばらない。これは、テン泊にはもってこいのザック、Osprey Crescent60でした。

出発前に、信州残雪日記のBBSへ携帯からアップしました。石松は、携帯のキー入力はだめなので、Rボードという、携帯用キーボードを持ち歩いてます。これだと、PCとほぼ同様に入力が手早くできます。

30分くらいで、岳樺林を抜け出して無木立斜面に取りついた。斜度がじょじょに上がっていくので、気づかずピッチが上がってしまうし、距離感がつかめないので、ペース配分を誤りやすいのがこの北面台地の罠です。

後ろを振り向く、昨日のスキーヤー達のトレースがある。
まっすぐ斜面を落っこちている。この斜度なら怖くないだろうがこんなに広くていい雪なんだから、もったいないでしょ。と思いながら、石松は自分が下る時はどうしようと考えながらわくわくして登りました。

登るに連れ、火打、影火打がくっきり見えてきた。どうやって、あそこから、ここまで降りてくるのだろうかなどと、考えながらながめながめ登る。

随分、近づいたここまでで1時間半かかっている。標高差は、400mくらいだろうから1600m付近かな。さすがにペースは落ちてきた。
いけども行けども斜面は続くのです。

あの木まで登ったら休憩しようと思いながら
とぼとぼと登る、この辺りに来て急にペースが
落ちた。斜度は20〜25度程度だと思うのだが
距離感がないので、疲れます。

ここの木の位置は地図のY32とY31の間くらいです。そこで10分ほど休憩している間に、テント前で会った単独行の山屋さんが追いついて来られた。私のコースとは違って、傾斜が緩い右側から登って来られたみたいですが、相当お疲れの様子でした。

Y32ポイントから右上にコースをとって、ぼぼ岩へ向かう。溶岩流谷に入るのが怖いので、夏道より上へ登って、溶岩流谷が切れた地点で渡る。溶岩流の谷が6本もあって、越えられか不安があった。

右にトラバースしながら登って、焼山を西北から眺める、焼山の斜面は、西北が一番広いです。こんな広い斜面はスキー場ではめったにありません。

高松山の水無谷がよく見えます。結構広い沢ですが、焼山大斜面から見るとちっぽけな沢にしか見えません。

坊々抱岩方向に立ちはだかる溶岩流の谷間がせまる。どうやって渡るのだろうと不安になってきた。

溶岩流の谷間直前まで来て、唖然とした。結構深いし、対岸は雪庇がでていて、乗り越えるのが大変そう。どうやって向こう側に行ったのであろうか。もっと上へ登って狭くなってから渡る手があるだろうが、2000m、まで登る元気はない。ここで断念どなたかコース取りを教えてください。来年また来ます。

断念して、また、焼山を振り返ると、そこには、おいしそうな大斜面があるではないか。雨飾、金山の景色は逸したが、焼山西北大斜面は初めてである。ここから、さらに登ろうとしたが、体力と時間切れで1840mまで登って、下ることにした。去年より登ってないようなきがする。がよく見ると、去年より40mほど登っているではないか、でも、去年は、足がへたっていて、満足にターンを楽しめなかったので登山のみとなってしまった。その反省もあって今回のテン泊になったのだが、もう少し上に登りたかったですね。2000mくらいいければと今から思うのですが。(^^)

●焼山北面台地 滑降編

 いよいよ、滑降である。斜度は25度くらいであろうか中級者コースというやつだ。はるかかなた、3,4km向こうの台地の取っつきにテント場があるはずだ、右の溶岩谷次の浅い溶岩谷の間に滑り込まないと大変なことになってしまう。左の広い斜面についつい降りたくなってしまう誘惑を抑えて右にある林をめがけて一気降りである。

1発目は、大周りで雪の感触試しながらのゆっくりターン、トレースがみにくいので、トーンバランスを変えて、みましたが、未だ、みにくいですが真ん中へんになにか丸いものがみえませんか10数ターンくらいしたつもりです。

今度は、小回りターンです。途中、3人組のボーダー、スキーヤーにお会いしました。この斜面はボーダーにはたまらないでしょう。画像のトーンを変更して、コントラストもいじりました。はるか、上ほうから続くのこぎりトレースが見えるでしょうか。

画像処理無しの左と同じ写真です。トレースはっきりしません。

緩斜面になってきて、二人のスキーヤーとお会した。右、左のターン弧が違うのがわかる左の癖がでてしまってますね。ここまでくると斜面は終盤です。

最後、中ターンです。ここで白樺林に落ちて終わりですが、気持ちよい滑降のしめくくりでした。焼山北面台地は、雪も腐ってなかったし、黄砂もひどくなかったのでよく滑るし、いまの時期でこの標高でこれだけの距離を滑れるのは、豪雪地帯頸城の中心焼山だからでしょうね。
 岳樺林も、凹凸が少なくまっすぐ降りてこられますが、連休あたりだとここは相当凹凸がひどくなると思われます。でも斜面は大丈夫だと思います。

テントをさっさとたたんで、ザックにしまいこんだ、昨日より、酒、水、食料が減って15Kg以下になったような気がする。

帰りはアマナ平へ皆さんが通る斜面を下りましたが、重荷だと思い切ってつっこめないので安全運転でゆっくりゆっくり降りました。

つづら折れの林道までくれば迷うことはないのですが、雪が道を斜めに塞いでいるため崖にそのまま落ちそうな場所があります。雪がとければここは、安全な道なのですが今の時期だけ危険です。

最後、いい加減につづら折れ道に飽きたころ、ようやくダムのある終点到着、コンクリ上で日干しになって気持ちよさそうに休んでいるのは、私を追い越した、今朝高谷池から火打を越えて降りてきた若いテレマーカーご夫婦でした。彼らは、関西弁でしたので、笹倉温泉からバスに乗って、電車で帰るのでしょうか。石松は、車に乗せてやらなかったのが気がかりです。

1日目はこちらです。