6月19日 長走沢2度目
2週間前は、雨で途中までしか登れなかった長走沢に行きました。先週の白馬大雪渓は、上部小雪渓は雪が良かったのですが、葱平より下の落石の多さと雪の硬さ凹凸がひどくて、楽しめませんでした。そこで、落石が少なめで雪が残っている南隣の長走沢に再度滑りに行ったわけです。
今日は、午後から滑らないと雪がやわらかくならないのでゆっくり出動、松本7時半、猿倉9時半出発です。いつもの、駐車場から白馬岳方面を撮る、2週間前の写真(右)と比較すると下部の雪が少なくなってきている。車は先週より多い感じでした。
長走沢最接近地点の看板、ここから左へ曲がると鑓温泉への道となる。まっすぐ行くと、長走沢、やぶで道が無い。よく見ると踏み跡がある。竹やぶをこきながら分け入る。前回来てなかったら、一人でこんな道なきやぶこきは絶対にしないだろう、積雪時にコースを確認しておくのも大事なことです。やぶの先は、木が横倒しになって塞いでいる、スキーを担いで一体どうやってここを通り抜けようかと悩んでしまう。年甲斐もなくジャングルジム遊びをしながら、木の障害物地帯を何とか越えた。
何とか、踏み跡をたどりながら、長走沢とりつきまで到着、丁度1時間です。前回より雪は減っているが、思ったより減りが少ない、滑れる距離はほとんど減ってません。丁度、山菜採りのご老人ご夫婦が下ってきた。おばあちゃん、石松のスキーを見て、笑ってました。川が流れている石の横でスキー靴に履き替えアイゼンとりつけていると、もう一人山菜採りの若い人がきて、一言二言、小日方山を越えて鑓温泉方向へ登ってから杓子沢から登り返してきたそうで、長靴でさっさと下っていきました。
上のほうの岩から滑ってきたのだが、トレースほとんど見えません。残雪すべりでトレースを残す方法はないものか。
前回と比べ、天気もよい、気温も高い、雪渓の涼風を浴びながらどこまで登ろうかと考えながら、登る、1500m地点からなので、樹林帯があって、落石が少ないのが長走沢のいいところです。
暑いので、ボトルの水が無くなってしまった。雪渓のところどころに水が流れているので、水を飲んでみるが、冷たくない、標高が低いせいか樹林帯の水である、しかし、おいしい。1700m地点で人影が見えた、2人休んでいた。やはり山菜採りらしく斜面をあちこちわたり歩いていらした。
杓子岳が雲で見えなくなってきた。風が強くなってきたが、風がふいてもほの暖かさを感じる。長走沢が大きく左にカーブする岩がある点までは、絶対登ろうとせっせと登る。
だいぶ近くになった、雪渓も狭くなってきている。落石が上からまっすぐ転がってきた。こちらに向かってくるので、左によけようと思ったが、よく見ていると左に行きそうなので、慌てて右へ逃げた。落石に正面からこられたときにどちらに逃げたらよいか結構迷うところである。雪渓中央では、のんびり休んでいると危険だ。
目標の岩まで登りきると、左に大きく開けた雪渓がまだまだ続いていた。ここを超えると杓子沢に出るはずだ。しかし、もう12時なので、ここで、昼休みとした。寝転がって上を見ていると左上の斜面で動く物が居る。望遠で見ると、山菜採りらしく、斜面にへばりついてかがみこんでいる。
1時過ぎから滑走開始、少し雪が緩んできているが、それでも、ざくざくではないので、トレースが深くできないため、凹凸に隠れて見えない。まだ、まだ、下りあります。
下部は、雪がやわらかく良かったが、やはりトレースはみえない。雲が降りてきていた。丁度、下ってきて正解かもしれない。あの山菜採りの人は、ガスにつかまって大丈夫なのでだろうかと思ったが、ローカルで慣れている人だろうから、大丈夫だと思う。何しろ雪渓を右往左往して崖にへばりついて、山菜を採っているのだから。
下り終えて、大きな岩でスキー靴を脱いで板を拭いてみると大きくえぐれている。先週の大雪渓でえぐれた跡が痛ましい、雪渓スキーでは、板の寿命は短い。来シーズンのゲレンデすべりは、AtomicTM22に決まりだ。
やぶこき15分で、鑓温泉登山道に出て、のんびり山道を下る。、途中、水芭蕉平という小さな湿地帯があり、大きな水芭蕉が群生していた。途中の花もきれいになってきた。でも、花の名前覚えられませんね。